投資において、銘柄選びや企業分析の基礎として利用されるのが『四季報』です。四季報は、約3500社の上場企業に関する詳細な情報が網羅された投資家必携のツールですが、ただ眺めるだけではその価値を十分に引き出せません。
そこで注目されているのが「四季報写経」という手法です。
この記事では、「四季報写経」の具体的な方法やその効果について詳しく解説します。
四季報写経とは?その効果とメリット
「四季報写経」とは、四季報に掲載されている企業情報を一つひとつ書き写す手法です。
写経の最大のメリットは、情報を単に読んで理解するだけでなく、書くことで頭に深く刻み込める点にあります。
情報を整理し、自分の投資方針に合った企業を見つけやすくなるとともに、確かな投資判断ができるようになります。
特に初心者にとっては、情報の理解を深める上で非常に有効な手法です。
四季報写経の具体的な方法法
以下は、実際に私が行っている四季報写経の方法です。
2.テンプレートを使用して写経する(手書き or PC)
※わからなかった単語はメモして調べる
3.写経後にコメントを記載する
写経する前に1度その会社のURLからホームページを眺める
ホームページを眺めるのは、そもそも何をやっている会社かを四季報から判断するのはとても難しいためです。
例えばソニーはPS5を作っているだけではなく映画を作っていたりと色々な事業をやっています。
細かいところまではみなくていいですが、会社説明ぐらいには目を通しておくと写経する数字の意味もわかってきます。
テンプレートを使って写経をする(手書きorPC)
四季報を準備して、実際にテンプレートを使い写経を進めていきます。
ただ、写経といっても本当に全部丸写しするより重要なデータを重点的にみた方が良いので、ここはみた方が良いという項目をテンプレートにして利用するのが非常に便利です。
四季報写経用のテンプレートが多数公開されていますが無料でサクッとできそうなものがなかったので自作しました。
こちらのテンプレートをコピーして四季報を1社ずつ写経していただければと思います。
ただ、個人的には最初の1回目だけはどんなことが書かれているのか網羅的に知るためにも細かい情報全てを書き出して行った方が良いかと思います。
◾四季報テンプレート
手書きかPCか
写経をする際にパソコンでやる利点はなんといっても時間がかからないことですが、時間をかけないというのはいいことばかりではありません。
時間をかけないということは書いた情報について深く考えることが難しくなります。
事例は違いますが、下記の毎日スマートノートを書けという岡田斗司夫さんのYoutubeでも、紙に書いた方が深く考えられるということがいわれておりますので参考にしてください。
※10:20 ~ 11:20あたり
ただ、3500社を手書きで書くのは現実的ではないので、僕のおすすめとしては最初の数社、もしくは写経をする際の1社目だけは手書きで写経して、他の物についてはPCで写経するといったような使い方が良いかと思います。
写経後にコメントを記載する
最後に、写経した企業について感じたことや疑問点をコメントとして記録します。
これにより、理解が一層深まります。
効果的な企業選びと四季報の使い方
全部写経できるのであればもちろん全部やった方が良いのですが、3500社もあるので時間がかかりすぎてしまいます。
なので、私個人のおすすめとしては業界/セクターごとに10-15社を続けてやって、終わったら他の業界を写経する方法です。
やってみると、この業界は利益率がこのくらいで時価総額はこのくらいの会社があるんだなとか、大体の傾向が掴めてきます。
私はやったことないですがテーマ株とかから始めるのも面白いかもしれませんね!
四季報を入手して投資力を高める
3500社が乗っている四季報で始めるのもよいですが、会社四季報プロ500などでまずは1冊やり切るところから始めるのが良いかと思います。
四季報は、毎年春、夏、秋、冬の4回発行されています。
また、最初始める際に、発行日が最大3ヶ月前だからキリが悪くて次発売された始めよう、、、と思うかあるかもしれませんが、過去の四季報を写経して意味がないなんてこともないのですぐ始めましょう!
楽天証券などの口座を持っている場合、ログインすれば四季報の情報を無料で見ることができるので網羅的にやる際にはほんの方が良いですが、とりあえず1社やってみたいということであれば、ログインして個別銘柄の四季報タブをみながらやってみましょう。
まとめ
四季報写経は、企業情報を写経することで情報の理解が深まり、より正確な投資判断ができるようになります。
四季報の情報をしっかりと自分のものにし、投資に役立てるためにも、ぜひ写経を試してみてください。
そして、四季報を使ってあなたの投資力をさらに高めていきましょう!
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